遺産として不動産を受け継ぐことを不動産相続、または相続登記と言います。この不動産相続を自分で行うには、不動産の特定や登記簿謄本の取得から始め、被相続人の戸籍や除票などを集めて、謄本と戸籍のチェックをすることになります。この作業はかなり大変ですし、その後も場合によっては遺産分割協議、登録免許税の計算など様々な作業をこなす必要があります。特に普段勤めているとか、あるいは子供に手がかかるなどで、なかなかそこまではできないと言う人も多いでしょう。
仮に時間があったとしても、このような作業は慣れないうえに手がかかり、ミスをしてしまう心配もあります。そのような時は、司法書士に依頼をするといいでしょう。司法書士は何と言っても登記のエキスパートなので、手続きのすべてを安心してまかせることができます。もちろんこの場合は費用がかかります。
まず登録免許税、これは不動産価格に0.4を掛けた金額です。そして司法書士の手数料と、書類取得費用があります。手数料の相場は5万円から8万円ほどです。それから書類取得のための費用があり、1人だと5000円程度ですが、相続人が多い時は多少費用がかさみます。
それでも司法書士に不動産相続をまかせた方が、細々した作業もせずに済み、普段通りの生活をしながら手続きを進められるので、かなり楽ではあります。特に不動産相続は2024年から義務化されるので、相続の手続きが必要なのに終わっていない人は、まず司法書士に相談することをお勧めします。